The SHAKESPEARE TAROT

シェイクスピア研究家による新鋭芸術さながらのタロット



2 of Staffs-リチャード二世

ウィリアム・シェイクスピア作の歴史劇。1595年頃に書かれたとのこと。絵柄はまるでイエス・キリスト・モティーフのデューラーの自画像でもあるよう? 本作品一連の絵札をながめるにつけ、どうも必ずしも「シェイクスピア作品」から素材を抜き取っているわけでもなさそうです。


本タロットの特徴等

特殊なMinor Arcana

小アルカナのスートはStaff、Cup、Sword、Crown=棒、カップ、剣、王冠となり、本タロットの筆頭を飾るはAce of Staffs として左記のとおりの「マッチ棒」。まるで無限城のような、安野光雅の不思議の絵のような、美しさはもとより何でもありというアートの世界へと私たちはいざなわれるのです。

Knight of Staffs-ジュリア

「ジュリア」はシェイクスピアの初期の劇作品。通常は「若い男性」が描かれる札に、強いて自らを守る若い女性を登場させている。また名画のコラージュにもなっている。



Nine of Swords-オフィーリア

有名な「ハムレット」のオフィーリア、妃候補ながらもデンマーク王妃になることはなく、非業の死を遂げた人ですが・・こんなオフィーリアは見たことがありません。当方が個人的に解説書で最も惹かれたのがこの札でした。『数々の医者の診察も役に立たないが、観衆が彼女の気質をとらえている中で、キリや彫刻刀やメスやらとウロボロスに取り囲まれ、結局は分断されててしまう 』

Seven of Cups-ベロウネ

当方個人的に7of Cups の図像が気に入り。妄想婦人。箱の中の男性は彼女がとじこめているというイリュージョンのようです。

Queen of Cups-クレオパトラ

当方個人的にアルカナの絵としては、こちらのクレオパトラが気に入りました。毒蛇に胸をかませて死にゆく王妃の首から下がもはや壊死している。ピラミッドがボトムから心臓がやぶれるイメージで引き裂かれている、まるで飛び出す絵のような図像は圧巻。



Ten of Cups-間違いの喜劇

「ベニスの商人」的な話なのでしょうか・・ユニークな絵札もたくさん見受けられます。ここに登場しているのは美術の教科書でおなじみの多産の母神でしょう、本作品では大アルカナ20にも描かれ、通して2枚見つけることができます。

 以上、ざっくりシェイクスピア作品を検索しながら進めさせて頂きました。 フリーメイソンをほうふつとする「目」のモティーフも多く登場。すべてのアルカナにヘブライ文字と対応惑星についての解説があり、カバラ、錬金術をも網羅しています。用語に至ってはオックスフォード大辞典を典拠とするというシェイクスピア研究者でもある作者兼メイカーChris Leed氏の逸品です。このまさに神秘のアルカナ、どうぞお手元に置いて、じっくり何度でも時間をかけてご覧になってみて下さいね。

アルカナ19「太陽」がリア王!? なぜ? 王が牢獄の中で「太陽の下へ出よう!」そう言ったシーンがあるらしい。牢獄の中での太陽・・シェイクスピア研究家だからこその、誰にもまねのできない「太陽」というアルカナ。偉大な劇作家の魂を乗せた、これがこのタロットの素晴らしさです。

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さらなる詳細は書籍にて・・The SHAKESPEARE TAROT Key-シェイクスピア・タロットの鍵